動画
ミュージックビデオ
オフィシャル・オーディオ
アカペラVer.
曲情報
「Dangerous Woman」(デンジャラス・ウーマン)は、アメリカのシンガーソングライター、アリアナ・グランデの楽曲で、2016年3月11日にRepublic Recordsからリリースされた、グランデの3作目のスタジオ・アルバム『Dangerous Woman』(デンジャラス・ウーマン)のリードシングルである。作詞・作曲はグランデ、ヨハン・カールソン、ロス・ゴラン、マックス・マーティンによるもので、プロデュースはカールソンとマーティンが担当した。曲はミッドテンポのポップ、R&B、レトロ・ソウルの要素を持ち合わせている。
背景とリリース
2015年10月、グランデは『Moonlight』というアルバム名で「Focus」をシングルとして発表したが、批評家からは「Problem」と似ているとの指摘を受け、アルバム名を『Dangerous Woman』に変更した。アルバム名と同名のシングルとして「Dangerous Woman」がリリースされ、2016年3月1日にグランデはSNSでこの曲の一部を公開、翌日にはCBSの『Victoria’s Secret Swim Special』で1分のプレビューを放送した。その後、3月10日に「Dangerous Woman」はデジタルダウンロードとして公開され、4日後の3月14日にはアメリカの現代ヒットラジオに送られた。
録音と制作
「Dangerous Woman」はヨハン・カールソン、ロス・ゴラン、マックス・マーティン、イリヤ・サルマンザデー(通称イリヤ)によって作詞・作曲され、カールソンとマーティンがプロデュースを担当した。グランデのボーカルはD3からB5まで広がり、曲はEマイナーで書かれている。アレンジには、ギターコードとスローなビートが使用され、ブリッジではギターソロも挿入されている。アメリカのシンガー、チャーリー・プースは正式に作曲者としてクレジットされていないが、バックグラウンドでビートボクシングを行っており、これがスネアドラムの高い周波数を引き出すために使用された。
歌詞と構成
「Dangerous Woman」の歌詞は、強さと自立、ロマンスをテーマにしている。グランデはこの曲について、「恐れを捨てて新たな感情を探求する力強い女性が、自分の独立心と強さを失わずに誰かを自分の生活に招き入れる決断をすること」を描いていると語っている。サビでは「Somethin’ ‘bout you makes me feel like a dangerous woman(あなたには、私を危険な女性にさせる何かがある)」というフレーズが繰り返され、エレクトロニックなリフがトラップ音楽を思わせる要素として使用されている。
評価
「Dangerous Woman」は批評家から好評を受け、特にそのセクシーで力強い歌詞が称賛された。『Spin』のブレナン・カーリーは、この曲を「ムーディーなR&Bのビッグバンド風で、バブルガムとロックンロールの交差点にぴったり」と評価した。また、グランデのボーカルが曲のエネルギーと魅力を引き立てており、これまでの彼女の楽曲とは一線を画す成熟した一面を見せているとも言われた。
チャートと成功
「Dangerous Woman」は、アメリカのBillboard Hot 100で初登場10位を記録し、グランデにとって3枚目のアルバムからのリードシングルが全てトップ10入りするという偉業を達成した。さらに、8位に達したこの曲は、グランデにとって5枚目のトップ10入りシングルとなり、彼女の音楽キャリアにおける重要なマイルストーンとなった。グランデは、女性アーティストとしては最も多くの1位デビューを達成した記録を持つことになり、Billboard Global 200では4回目の1位を獲得した。
歌詞の意味
この曲は、アリアナ・グランデが歌う自己主張と自信に満ちた楽曲で、魅力的で危険な女性像を描いている。主人公は、自分の欲望や感情に正直に生き、制限を試し、自由に自分を表現することを決意している。
1番では、主人公が自分の決断で限界を試し、誰にも縛られずに自分の道を進む様子が描かれている。自信に満ち、何事にも動じず、完全に集中している状態が表現されている。
プレコーラスでは、相手との触れ合いが興奮を引き起こし、止められない衝動を感じる瞬間が描かれている。「肌と肌」というフレーズで、情熱的な関係が表現されている。
サビでは、相手に惹かれることで「危険な女性」になったように感じることが繰り返される。欲望に駆られ、普段ならしないようなことをしたくなる自分に気づく瞬間を歌っている。
2番では、主人公が自分に自信を持ち、何も証明する必要がないことを語る。過去の経験を活かし、相手と新しい冒険をする準備ができていることが示されている。
ポストコーラスでは、女性がこのように大胆で危険な一面を持つことを望むというテーマが強調され、さらに自分の内面の欲望に正直であることが描かれている。
ブリッジやアウトロでは、相手に対する強い引力と情熱が増し、「あなたには何か特別なものがある」と感じる心情が表現されている。
この曲は、欲望、自由、自己主張、そして魅力的な女性像をテーマにした楽曲で、アリアナ・グランデの力強くセクシーな歌声がそのメッセージを強調している。


