【曲解説】LE SSERAFIM – 1-800-hot-n-fun

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▼コーチェラでの初お披露目(2024年4月13日、20日)

曲情報

「1-800-hot-n-fun」(ワン・エイト・ハンドレッド・ホットン・ファン)はルセラフィムの曲。この曲は、2024年8月30日にリリースされる4th Mini Album『CRAZY』に収録される予定である。

この曲が初めて表に出たのは2024年4月14日のコーチェラ・フェスティバルでのパフォーマンスだった。

歌詞の意味

この曲は、深く考えることを完全に放り出して「今この瞬間の楽しさ」だけに全力で身を任せる一夜を描いている。クラブやパーティで音楽に合わせて踊って、気分が乗ればみんなにキスしてしまうくらいオープンになっている自分を、そのまま肯定している歌。友だちの名前を呼びながら「どこ行ったの、ロビーで待ってるんでしょ?」と騒いだり、みんなで盛り上がるために呼び戻そうとしたりしながら、場のテンションをどんどん上げていく。

ヴァースでは、おしゃれなブランドも身につけているけれど、一番大事なのは「カッコよくキメている自分」よりも「バカみたいに踊り倒してる自分」。かわいくて、ちょっとオタクっぽくて、でも堂々としていて、そんな自分の全部を「これが私」として見せていく。DJに好きな曲をリクエストして、天井が吹き飛ぶくらい騒ぎたいし、店から追い出されるその瞬間まで帰るつもりはない、というノリで夜を楽しもうとしている。

サビや「1-800-hot-n-fun」というフレーズは、まるで自分たちの楽しさに直通するホットラインみたいなイメージで、「遊びたくなったらいつでもコールして」「電話が鳴るたびに楽しい夜が始まる」と暗に語っている。恋愛に悩むでもなく、誰か一人に執着するでもなく、「踊りたいから踊る」「キスしたいからキスする」という、欲望と衝動に素直な感情がそのまま肯定されているのがポイント。

全体として、「いい子でいなきゃ」「ちゃんとしてなきゃ」というプレッシャーを脱ぎ捨てて、友だちと一緒に、好きな音楽と好きなムードに身を委ねる自分を解放する、自由でちょっとハチャメチャなパーティアンセムになっている。

Saki(サキ)って誰?

宮脇良 = サキ

(Weverseで本人が言及)

break it downの意味

「break it down」はスラングとして幅広い意味を持っているが、この曲では「激しくまたは熱心に踊る」という意味で用いられている。

1-800の意味は?バニティナンバー?

1はアメリカの国番号で、800はアメリカの着信課金電話番号(日本のフリーダイヤルの0120などに相当する番号)。

hot-n-funはバニティナンバー(vanity number)のこと。「バニティナンバー」とは、加入者がマーケティング目的で、覚えやすいようにつけた語呂合わせの電話番号のことである。

例をあげると、アメリカの花と食品ギフトの小売業者1-800-Fflowers.com, Inc.のバニティナンバーは「FLOWERS」で、実際の電話番号は「(1-800-)356-9377」である。文字が数字に変換できるのは、電話のキーパッドのそれぞれの数字の枠内に文字が設定されているためである。

つまり1-800-hot-n-funの実際の電話番号は「1-800-468-6386」である。

ちなみにhotは「熱い、新しくて刺激的な、セクシーな」などの意味を持ち、nはandの略で、funは「楽しい」という意味。

「犬を放って」ってなにそれ怖い

バハ・メンの「who let the Dogs out ?」で有名になったフレーズ。このフレーズはパーティーやイベントにやってくる騒々しい、手に負えない人々のグループを指して、「誰が犬を放ったんだ?」と言っている。それが一般的にLet the dawgs outで「パーティを楽しもう、騒ぎを起こそう」という意味で使われるようになった。

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