【曲解説】Radiohead – 2 + 2 = 5 (The Lukewarm.)

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曲情報

「2 + 2 = 5」はイギリスのロックバンド、レディオヘッドの曲。この曲はレディオヘッドの6枚目のアルバム『Hail to the Thief』に収録され、2003年6月9日にリリースされた。

この曲はアルバムの3枚目にして最後のシングルとして2003年11月17日にリリースされた。

タイトルは、ジョージ・オーウェルの1949年のディストピア小説『1984』のスローガンである「2+2=5」(Two plus two makes five)からの引用。副題の「The Lukewarm」はダンテの『インフェルノ』からの引用。

インタビュー情報

トム:「Lukewarm」はダンテからの言葉だ。僕の記憶が正しければ、それは最も嫌な地獄のようなものだ。ドアをくぐるとすぐにそこには「Lukewarm(ぬるま湯)」がある。そして、ぬるま湯に浸かっている人たちは、その辺にたむろしていて、特に何も信じていない。「ああ、どうでもいいんだ。私にできることは何もないんだから。いやいやいや」って感じだ。ダンテが提示したものは非常に興味深いことで、突然こういう登場人物が現れたら、これを読んだ人は「彼らは実際には何も悪いことをしていない、ただ何もしていないだけだ」って思うことになる。ダンテは彼らを裁き、彼らをその地獄に配置するけど、これは実際、 「2+2=5」を説明するのに非常に良い方法だと思う

XFM、2003年春

「2+2=5」には、「王のもとへ行って、空が落ちてくることを伝えてくれ」というセリフが含まれている。これは、ヨークと弟のアンドリューのお気に入りの就寝前の物語「チキン・リッケン」からのものだ。その中で、ドングリが鳥の頭に落ちると、鳥は空が落ちてくると思って、王様に知らせようとする。途中、この鳥を心配した家禽の群れが後からついてくる。やがて、キツネは鳥たちに王様の居場所を教えてあげると言う。キツネは鳥たちを巣穴に案内し、そこでキツネの家族と一緒に鳥たちの砂肝を引き裂く。それでおしまい。

「最後に羽が数枚だけ残って、それで終わりだ」とヨークは言う。 「グースシー・ルージーとドレイキー・レイキーは当然の報いを受けた。ハッピーエンドにするつもりがないっていうのが大好きなんだ」

ヨークは一人で笑うが、それは聴き続ける価値のあるサウンドだ。十分にオタクっぽくて、押し殺したような歓喜に満ちている。

「そして最悪なのは、空が落ちてきていることを王に伝えられないことだ」と回復した彼は言う。「それは僕らの生活の中で毎日起こっていることかもしれない。ニュースを知った人たちは頭を叩かれているようなものだ」

Qマガジン、2003年7月

アルバムタイトル『Hail To The Thief』について尋ねられた際のコメント:

トム:もちろん、このフレーズは「2+2=5」の一部だけど、あの曲を書いたとき、僕は別の、もっと前の大統領のことを念頭に置いていたんだ。彼も「泥棒」と呼ばれていたのをラジオ番組で聞いたばかりでね。その当時、ブッシュの選挙でも同じようなことが起きていたなんて知らなかったんだ。本当にね。

Musikexpress、2003年7月

歌詞の意味

Eezeepeezeeeezeepeeezeeって何?

「Coz I’m not, coz I’m not」に聞こえる部分は、CDの歌詞カードでは「Eezeepeezeeeezeepeeezee」と表記されている。「Eezeepeezeeeezeepeeezee」はおそらく「easy peasy」のこと。

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