動画

New Moon Disc 1
Elliott Smith
- Angel in the Snow
- Talking to Mary
- High Times
- New Monkey
- Looking Over My Shoulder
- Going Nowhere
- Riot Coming
- All Cleaned Out
- First Timer
- Go By
- Miss Misery (Early version)
- Thirteen (Big Star cover)

New Moon Disc 2
Elliott Smith
- Georgia, Georgia
- Whatever (Folk Song in C)
- Big Decision
- Placeholder
- New Disaster
- Seen How Things Are Hard
- Fear City
- Either/Or
- Pretty Mary K (Other Version)
- Almost Over
- See You Later
- Half Right
曲情報
「ハーフ・ライト」はエリオット・スミスの死後にリリースされたコンピレーションアルバム『New Moon』に収録された曲。このアルバムは2007年5月8日にキル・ロック・スターズからリリースされた。
この曲は同アルバムに収録された「See You Later」と共に、エリオット・スミスがヒートマイザー時代にリリースしたアルバム『Mic City Sons』に収録された曲である。このアルバムは1996年10月29日に、ヒートマイザーの3枚目にして最後のアルバムとしてレコードレーベル、キャロラインからリリースされた。
歌詞の意味
この曲は自分自身の内部にある壊れた自己像と、他者との関係でますます歪んでいく自己認識を、鋭くえぐるような視点で描いてる。語り手は相手のなかに本来の自分とは違う“別の像”が勝手に住みつき、その像が自分を引き裂いてしまったかのように感じている。相手が抱えている問題や壊れた部分を見抜きながらも、それを守ろうとする自分の行動すら虚しく、そもそも守るべきものがもう半分以上機能していないと悟っている。
相手と関わるたびに、自分の内部にある痛みや弱さが増幅され、自分が誰なのかさえ曖昧になっていく。相手の中の“壊れた誰か”と、自分自身の“うまく働かない部分”が互いに反射し合い、その結果ふたりのやり取りはどんどん意味を失っていく。電話越しの会話ですら孤独と変わらず、つながりのはずが空洞になってしまう。
何かを直そうとしても、誰かを庇おうとしても、どちらも半分壊れたままで、最初から勝ち目はない。相手との関係が自分を蝕み、自分の中のイメージまで崩していく様子が、乾いた諦念と自己嫌悪の混ざった口調の中に滲んでいる。全体として、壊れたアイデンティティと虚しいつながりのなかでもがく心情を、そのままの形で差し出すような曲になっている。


