【歌詞和訳】Elliott Smith – New Monkey

動画

歌詞&和訳

Here come the sidewalk boss again
歩道のボスがまたやって来た
Telling me how I can’t cave in

彼は僕に諦めるなと説いてくる
That I’m a study in black

僕がいつもブラックに熱心になっていると思ってるんだ
Need a pat on the back

背中を叩く必要がある人間だって
I look up and smile

僕は見上げて微笑む
A picture of dissatisfaction

この不満を絵に描いたような存在が
That he can only see as a junkie

彼にはジャンキーにしか見えていない
Though I might be straight as an arrow

僕が矢のように真っ直ぐな人間かもしれないのに
He’s busy shaking hands with my monkey

彼は僕の猿と握手するのに忙しい
Busy shaking hands with my monkey

僕の猿と握手するのに忙しい

Well I go in the car
車に乗り込み
Straight to the bar

真っ直ぐバーへ向かった
Where my sweetie pours the beer
For the millions of fans ignoring the bands

バンドを無視する何百万人ものファンのために僕のお気に入りの子がビールを注ぐ場所
He’s in my ear

彼の声がまだ耳の中で鳴り響いていて
Wants me to live in denial

僕が偽りの人生を送ることを望んでる
Says you’ve gotta settle for something

彼は言う「望まないことでも何か手に職をつけるんだ
Though it might not be really living

真に充実した人生にはならないかもしれないが
Anything is better than nothing

何もないよりは何かあった方が良い
Anything is better than nothing

何もないよりは何かあった方が良い」

No actor action man gonna move in to take my place
僕の代役をこなせるアクション俳優なんていないよ
I’ll be pumping out the product

これからも作品を次々と生み出していくよ
Just a total waste

なんて無駄な説教だろう

Look at your hands unoccupied
「自分の手が空いていることに目を向けるんだ
Look at the lengths you’ll go to hide

自分が隠れる場所の広さに目を向けるんだ
You’re under the veil

君は本当の自分を隠している
Pretending to fail

失敗したふりをして
Gotta whole lot of empty time left to go

まだまだ空いている時間はたくさん残ってるんだ
Now you’ve gotta fill it with something

今、何かでそれを埋めなきゃいけない
I know what you can do, don’t you know

私は君に何ができるかわかってるよ、君にはわからないのかい?
Anything is better than nothing

何もないよりは何かあった方が良いんだ」

No actor action man gonna move in to take my place
僕の代役をこなせるアクション俳優なんていないよ
I’ll be pumping out the product

これからも作品を次々と生み出していくよ
Just a total waste

なんて無駄な説教だろう

I’m here with my cup
僕はまだ飲み物片手にここにいる
Afraid to look up

前を向くのが怖いよ
This is how I spend my time

これが僕の時間の過ごし方なんだ
Lazying around, head hanging down

うなだれて、ぶらぶらとほっつき歩くのが
Stuck inside my imagination

自分の想像の世界に浸って
Busy making something from nothing

何もないところから何かを生み出すのに忙しいんだ
Pictures of hope and depression

希望と憂鬱を絵に描いたような存在
Anything is better than nothing

何もないよりは何かあった方が良い
Anything is better than nothing

何もないよりは何かあった方が良い
Anything is better than nothing

何もないよりは何かあった方が良い
Anything is better than nothing

何もないよりは何かあった方が良い

和訳リンク

曲情報

 「New Monkey」(ニュー・モンキー)はエリオット・スミスの死後にリリースされたコンピレーションアルバム『New Moon』に収録された曲。このアルバムは2007年5月8日にキル・ロック・スターズからリリースされた。

歌詞の意味

black の意味

That I’m a study in black
僕がいつもブラックに熱心になっていると思ってるんだ

 海外のファンの間ではこの部分の blackblack tar というメキシコ産の強いヘロインのことを指すスラングと結びつける意見があった。文脈的にも「A picture of dissatisfaction / That he can only see as a junkie(この不満を絵に描いたような存在が / 彼にはジャンキーにしか見えていない)」という歌詞が続くので、black tar のことであるかどうかはともかくとして、ドラッグを指す隠語である可能性は非常に高い。

my monkey の意味

He’s busy shaking hands with my monkey
彼は僕の猿と握手するのに忙しい

 猿という比喩が何を指しているが解釈が難しいが、直感的に思いつくのは、猿が自制心のない人間の比喩として使われているということである。つまり、彼は僕を程度の低い猿だと思い込んでいて、彼は彼の頭の中にある猿のイメージの僕と握手するのに忙しい、ということ。

 もしくは歩道のボスという表現がボス猿を表していて、彼はボス猿として、自分より下の人間の面倒を見ようとしていると解釈することもできるかもしれない。つまり、彼自身が物事を単純にしか見られない猿なので、僕が矢のように真っ直ぐな人間かもしれないのに(Though I might be straight as an arrow)、その可能性は考慮せずに、勝手な思い込みだけで僕と向き合っているということ。

No actor action man の意味

No actor action man gonna move in to take my place
僕の代役をこなせるアクション俳優なんていないよ
I’ll be pumping out the product

これからも作品を次々と生み出していくよ

 この部分は海外の歌詞掲載サイトを複数見比べてみたところ「no half-dead action man」(半死半生の状態のアクションマンなんていない) と「No actor action man」(アクション俳優なんていない)の2つのパターンに分かれていた。

 この歌詞は実際のエリオット・スミスのアーティスト活動について言っていると思われる。

歩道のボスの台詞?

Look at your hands unoccupied
「自分の手が空いていることに目を向けるんだ
Look at the lengths you’ll go to hide

自分が隠れる場所の広さに目を向けるんだ
You’re under the veil

君は本当の自分を隠している
Pretending to fail

失敗したふりをして
Gotta whole lot of empty time left to go

まだまだ空いている時間はたくさん残ってるんだ
Now you’ve gotta fill it with something

今、何かでそれを埋めなきゃいけない
I know what you can do, don’t you know

私は君に何ができるかわかってるよ、君にはわからないのかい?
Anything is better than nothing

何もないよりは何かあった方が良いんだ」

 このセクション全体が歩道のボスのセリフになっていると思われるためカギ括弧で括った。

自分の想像の世界に浸って?

Stuck inside my imagination
自分の想像の世界に浸って
Busy making something from nothing

何もないところから何かを生み出すのに忙しいんだ

 この部分の歌詞は、実際のアーティストとしてのエリオット・スミスの自伝的な歌詞だと考えると音楽の創作活動のことを指していると解釈できる。

Anything is better than nothing
何もないよりは何かあった方が良い

 歩道のボスに言われたこの台詞は、最後には語り手(エリオット・スミス)自身の言葉として、「僕は音楽の創作活動を通して価値のあるものを生み出してる。何もないよりは何かあった方が良いからね」という主張になっていると解釈することで文脈が綺麗に整う。

error: Content is protected !!