【和訳】Radiohead – A Wolf at the Door. (It Girl. Rag Doll.)

動画

歌詞&和訳

 Drag him out your window
 窓から奴を引きずり出せ
 Dragging out the dead

 死体を引きずりながら
 Singing I miss you

 「会いたいよ」と歌っている
 Snakes & ladders flip the

 蛇と梯子、蓋をひっくり返せ
lid out pops the cracker

クラッカーが飛び出して
smacks you in the head knifes

お前の頭を殴り
you in the neck kicks you in

首を刺し、歯を蹴飛ばす
the teeth steel toe caps takes

スチールの爪先で、いただきだ
all your credit cards step up

お前のクレジットカード全部、一歩踏み出して
get the gunge

汚れを取れ
 Get the eggs get the flan in

卵を取れ、顔にフランを食らえ
the face the flan in the face

顔にフラン、顔にフラン
the flan in the face

顔にフラン、顔にフラン
 Dance, you fucker dance you

踊れ、この野郎、踊れ
fucker don’t you dare

この野郎、やめろ
 Don’t you dare don’t you

 やめろ、やめろよ
 Flan in the face

 顔にフラン
 Take it with the love it’s

 与えられた愛情をもって受け取れ
given take it with a pinch of

話半分に受け取れ
salt take it to the taxman

それを税務署に持っていけ

 Let me back let me back I
 俺を戻してくれ、戻してくれ
Promise to be good
don’t look
いい子にするから
in the mirror at the face you

鏡で
don’t recognize

知らない人の顔を見つめるな
 Help me, call the doctor,

助けてくれ、医者を呼んでくれ、中に閉じ込めてくれ
put me inside
put me inside
中に閉じ込めてくれ、中に閉じ込めてくれ
put me inside put me inside

中に閉じ込めてくれ、中に閉じ込めてくれ
put me inside

 I keep the wolf from the
俺はドアの前の狼を追い払っているが
door but he calls me up calls
奴は電話をかけてくる
me on the phone tells me all

電話で俺をどうやって
the ways that he’s gonna mess
めちゃくちゃにするかを
me up
すべて話してくるんだ
 Steal all my children if I

身代金を払わなければ
don’t pay the ransom & I’ll
俺の子どもたちをみんなさらうって
never see them again if I

警察にちくったら
squeal to the cops…
二度と会えないって…

 Walking like giant cranes
 巨大なクレーンのように歩き
& with my X ray eyes I strip

X線の目でお前を
you naked
In a
丸裸にしてやる
 Tight little world & are you
 狭い小さな世界で
on the list?
お前はそのリストに載っているのか?
 Stepford wives who are we

 ステップフォードの妻たち
to complain?
誰が文句を言えるんだ?
 Investments & dealers.

 投資家とディーラー
 Investments & dealers.
 投資家とディーラー
 Cold wives & mistresses.

 冷たい妻と愛人
 Cold wives & Sunday

 冷たい妻と日曜
papers city boys in First Class
新聞の街、ファーストクラスの少年は
don’t know we’re born just

俺たちが生まれたことを知らない
know

知ってるのは
 Someone else is gonna
ただ、誰かがそれを
come & clean it up
掃除しに来るってことだけ
 Born & raised for the job

 仕事のために生まれ育ったんだ
 Someone always does

 誰かが必ずやる
 I wish you’d get up go over

 起きて、仕事に向かって
get up go over & turn this

起きて、仕事に向かって
tape off
このテープを止めてくれ

 I keep the wolf from the
俺はドアの前の狼を追い払っているが
door but he calls me up calls
奴は電話をかけてくる
me on the phone tells me all

電話で俺をどうやって
the ways that he’s gonna mess
めちゃくちゃにするかを
me up
すべて話してくるんだ
 Steal all my children if I

身代金を払わなければ
don’t pay the ransom & I’ll
俺の子どもたちをみんなさらうって
never see them again if I

警察にちくったら
squeal to the cops…
二度と会えないって…

和訳リスト

曲情報

 「ア・ウルフ・アット・ザ・ドア」はイギリスのロックバンド、レディオヘッドの曲。この曲はレディオヘッドの6枚目のアルバム『Hail to the Thief』に収録され、2003年6月9日にリリースされた。

歌詞の意味

顔にプリンじゃない

 Radioheadの「A Wolf at the Door. (It Girl. Rag Doll.)」の歌詞中に出てくる「フラン (flan)」というフレーズは、日本版CDの和訳では「プリン」と訳されているが、これは正確な訳ではない。

 イギリス英語での「flan」は、タルトの一種で、通常はパイ生地の中にカスタードや果物を詰めたものを指す。一方で、日本語の「プリン」はカスタードプディングを指すことが多く、見た目や食感が異なる。

 この誤訳は、訳者がイギリス英語の知識に欠けていたために起こった可能性がある。(アメリカ英語で「flan」はカスタードプディングのこと)

暴力的なイメージの背景

トム・ヨーク:曲をまとめるときに、初めて歌詞の暴力的なイメージに気づいたんだ。冷たい妻や愛人、日曜の新聞、ファーストクラスのシティボーイズについての部分だよ。かなり怒りに満ちた歌詞だけど、ジョニーの甘美なメロディのおかげでそれを表現できたんだ。
(Official Hail To The Thief インタビューCD, 2003年4月)

童話的な悪夢の曲

トム・ヨーク:このアルバムには多くの童話、子供の物語的な要素が含まれている。そして、その最後にこの曲が入っている。童話的要素っていうのは明らかに「ドアの前の狼」のことだけど、それはアルバム全体で最も現実的な場所なんだ。この曲は本当に最後に聴く人の目を覚ますようなものだよ。でも、その目覚めは全然快適なものじゃない。まるで「うーん、すべてが素敵な夢だった」と目覚めるんじゃなく、「いや、すべてが悪夢で、今すぐ水を飲みに行かなきゃいけない」って感じだよ。そういう感じなんだ。
(XFM, 2003年春)

トムは黙秘命令を受けた

トム「それは一種の脅迫だ…僕は間接的に、ある時点で黙秘命令を受けたんだ。何についてかは言えないけど、黙秘命令は人類が知る最も不快な法的発明だと言わざるを得ないよ。それは病的で悪いニュースだ…民主主義に住んでいるのに、基本的に黙秘させられることが驚きだ。黙秘させられると、それで終わりなんだ」
(XFM, 2003年春)

副題「It Girl. Rag Doll.」の意味

It Girl

「It Girl」は、特定の時代に注目を集める女性を指すスラングで、ファッションやライフスタイルで多くの人から支持され、アイコン的な存在となる女性を意味する。この曲では、表面的には完璧で魅力的に見えるが、内面には脆さや不安を抱える人物を象徴している可能性がある。

Rag Doll

「Rag Doll」は「布製の人形」を意味し、比喩的に使われると、感情的に操られたり、無力感を感じる状態を表す。これは、外部の力によって操られたり、自分自身のコントロールを失った状態を示唆している。

合わせた意味

副題「It Girl. Rag Doll.」は、表面的には注目を浴びる存在でありながら、内面的には無力で操られやすい状態を示していると考えられる。これは、曲全体のテーマである脆弱さや不安、外部からの脅威といった要素と一致している。