【和訳】Sting – Moon Over Bourbon Street

動画

 2001.9.11『…all this time』でのパフォーマンス

歌詞&翻訳

There’s a moon over Bourbon Street tonight
今夜、バーボン・ストリートに月が出ている
I see faces as they pass
通り過ぎる顔が見える
Beneath the pale lamplight
淡い街灯の下で
I’ve no choice but to follow that call
その呼び声に従う他に選択肢はない
The bright lights, the people
明るい光、人々
And the moon and all
そして月とすべて
I pray everyday to be strong
毎日強くなれるように祈る
For I know what I do must be wrong
自分の行いが間違っていることを知っているから

Oh you’ll never see my shade
ああ、君は決して私の影を見ることも
Or hear the sound of my feet
足音を聞くこともないだろう
While there’s a moon over Bourbon Street
バーボン・ストリートに月が出ている間は

It was many years ago
それは何年も前のことだ
That I became what I am
私が今の自分になったのは
I was trapped in this life
この人生に閉じ込められていた
Like an innocent lamb
罪のない子羊のように
Now I can never show my face at noon
今では昼間に顔を見せることはできない
And you’ll only see me walking
そして君は私が歩いているのを見るだけだ
By the light of the moon
月明かりに照らされた姿を
The brim of my hat
私の帽子のつばは
Hides the eye of a beast
獣の目を隠している
I’ve the face of a sinner
私は罪人の顔をしているが
But the hands of a priest
司祭の手を持っているんだ

Oh you’ll never see my shade
ああ、君は決して私の影を見ることも
Or hear the sound of my feet
足音を聞くこともないだろう
While there’s a moon over Bourbon Street
バーボン・ストリートに月が出ている間は

She walks everyday through
彼女は毎日歩いている
The streets of New Orleans
ニューオーリンズの通りを
She’s innocent and young
彼女は純真で若い
From a family of means
裕福な家庭の出身
I have stood many times
何度も立っていた
Outside her window at night
夜、彼女の窓の外で
To struggle with my instinct
本能と戦うために
In the pale moon light
うっすらとした月明かりの下で
How could I be this way
どうしてこんな風になってしまったのか
When I pray to god above
天上の神に祈るとき
I must love what I destroy
自分が破壊するものを愛し
And destroy the thing I love
愛するものを破壊しなければならない

Oh you’ll never see my shade
ああ、君は決して私の影を見ることも
Or hear the sound of my feet
足音を聞くこともないだろう
While there’s a moon over Bourbon Street
バーボン・ストリートに月が出ている間は

和訳リンク

曲情報

 「ムーン・オーバー・バーボン・ストリート」は、スティングのソロデビューアルバム『ザ・ドリーム・オブ・ザ・ブルー・タートルズ』(邦題:ブルー・タートルの夢)からの5番目のシングルである。1986年2月7日にリリースされた。

語り手はヴァンパイア

 スティングはこの曲をニューオーリンズで書き、アン・ライスのゴシック・ノワール小説『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』からインスピレーションを受けたと語っている。同小説の一部はニューオーリンズのフレンチ・クォーターを舞台としている。この曲はイギリスのシングル・チャートで44位に達した。

 スティング自身は、この曲について次のように語っている。「アン・ライスの『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』という本にインスピレーションを受けた。偶然吸血鬼になった吸血鬼についての美しい本だ。吸血鬼は不死で、生きるために人を殺さなければならないが、良心は健在だ。吸血鬼は悪事を働かざるを得ないが、やめたいと思っている、素晴らしく痛ましい魂の持ち主だ。もう一度言うが、その二面性に私は興味を持った」また、ライスの小説にインスピレーションを受けたが、一方で「ニューオーリンズのフレンチ・クォーターで、ある月明かりの夜、誰かに尾行されているというはっきりとした印象を受けた…」とも述べている。この出来事も歌詞にインスピレーションを与えている。

その他の動画

 「Send Your Love」のB面曲として収録されたコーネリアス・ミックス。『Sacred Love』の日本版CDのボーナス・トラックとしても収録された。