動画
歌詞&和訳
Just like a paper tiger
まるで張り子の虎のように
Torn apart by idle hands
怠惰な手によって引き裂かれた
Through the helter skelter morning
混乱した朝を乗り越えて
Fix yourself while you still can
まだできるうちに自分を元の状態に戻そう
No more ashes to ashes
もはや塵のように消えることはない
No more cinders from the sky
空から燃えかすが降って来ることもない
Let all the laws of creation
すべての創造の原理に従って
Tell a dead man how to die
死人に死に方を教えよう
O deserts down below us
僕らの足元に広がる砂漠よ
And storms up above
そして上空に渦巻く嵐よ
Like a stray dog gone defective
不具になった野良犬のように
Like a paper tiger in the sun
太陽にさらされた張子の虎のように
Looking through a broken diamond
割れたダイヤモンドを通して見る
To make the past what it should be
過去を本来あるべき姿にするために
Through the ruins and the weather
廃虚と嵐を通り抜けて
Capsized boats in the sea
海で転覆した船
O deserts down below us
僕らの足元に広がる砂漠よ
And storms up above
そして上空に渦巻く嵐よ
Like a stray dog gone defective
不具になった野良犬のように
Like a paper tiger in the sun
太陽にさらされた張子の虎のように
We’re just holding on to nothing
僕らは無意味なものにしがみついているだけ
To see how long nothing lasts
たとえそれが無駄なことだったとしても
O deserts down below us
僕らの足元に広がる砂漠よ
And storms up above
そして上空に渦巻く嵐よ
Like a stray dog gone defective
不具になった野良犬のように
Like a paper tiger in the sun
太陽にさらされた張子の虎のように
There’s one road to the morning
朝へと続く道が一つ
There’s one road to the truth
真実への道が一つ
There’s one road back to civilization
文明に戻る道が一つ
But there’s no road back to you
でも君に戻る道はない
和訳リンク
曲情報
「ペイパー・タイガー」は、アメリカのミュージシャン、ベックによる8枚目のスタジオアルバム『Sea Change』に収録された曲。2002年9月24日にゲフィンレコードからリリースされた。プロデューサーのナイジェル・ゴドリッチとともにロサンゼルスで2か月にわたってレコーディングされたこのアルバムは、失恋と荒廃、孤独と寂しさをテーマにしている。
ベックの父親でオーケストレーター(オーケストラのために編曲する人)のデヴィッド・キャンベルは、このアルバムの金管と弦楽器のアレンジを手伝っている。
このアルバムのサウンド、特に”Paper Tiger”という曲は、セルジュ・ゲンズブールのアルバム『Histoire de Melody Nelson』(1971年)のサウンドから影響を受けている。ベックは後にゲンズブールの娘シャルロットの2009年のアルバム『IRM』をプロデュースし、協力することになる。
ベックがプロデュースしたシャルロット・ゲンズブールの曲。
解釈
割れたダイヤモンドを通して見る
過去を本来あるべき姿にするために
「ダイヤモンド」は婚約指輪の比喩か、硬い絆が壊れたことの比喩か。
朝へと続く道が一つ
真実への道が一つ
文明に戻る道が一つ
でも君に戻る道はない
「朝へと続く道」は、このまま何も変わらずに次の日を迎える道で、「真実への道」は過去に向き合って真実を明らかにするために何らかの行動を取る道で、「文明に戻る道」は頭を切り替えてまともな元の生活に戻る道だと解釈した。