【曲解説】Elliott Smith – Whatever (Folk Song in C)

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曲情報

「ホワットエヴァー」(Whatever(Folk Song in C))はエリオット・スミスの死後にリリースされたコンピレーションアルバム『New Moon』に収録された曲。このアルバムは2007年5月8日にキル・ロック・スターズからリリースされた。

歌詞の意味

この曲は相手が「もう終わった」と言いながらも自分のそばに居続ける、その矛盾した距離感の中で揺れる心を描いてる。ふたりは他人のようでいて切り離されることがなく、利用し合うような関係に見えるのに、どちらも完全には離れられない。主人公は何かをしたい気力も消えているのに、相手が差し出すものならとりあえず受け入れてしまうほど無抵抗で、そこには依存とも諦めともつかない気持ちが漂っている。

相手は本音を隠しながら曖昧なことばかり言い、それでも主人公のそばにいる。その矛盾そのものが主人公には引っかかりであり、同時に救いにもなっている。自分も他人も信じきれない状態のなかで、それでも相手の存在だけは妙にしっくりきてしまう。その曖昧さにすがるように時間が過ぎていく。

結局ふたりは「終わった」と言いながらも終われず、「使っている」と思い込みながらも互いを必要としている。やる気の失われた日々のなかで、相手がそばにいる理由の曖昧さが逆に唯一の確かさになっていく。その静かな依存と空虚さの境界に立ち尽くすような曲になっている。

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