【曲解説】Radiohead – Anyone Can Play Guitar

動画

曲情報

「Anyone Can Play Guitar」(エニワン・キャンプレイ・ギター)は1993年にレディオヘッド2枚目のシングルとしてリリースされ、その後『Pablo Honey』にも収録された曲。
 2枚目のシングルということもあって、まだロックを神聖視するロック小僧感のある歌詞になっている。歌詞だけでは読み取れないが、レディオヘッドにとって最悪のシングルである3枚目のシングル『Pop Is Dead』の精神がこの曲にも含まれている。

今回は解釈が長いので先に結論から言うと、この曲の歌詞にジム・モリソンの名前が出てくるが、トム・ヨークはジム・モリソンを尊敬しているどころか軽蔑している。

インタビュー情報

トム・ヨークがインタビューの中で語った”Anyone Can Play Guitar”とは?

トム・ヨーク:この曲は、髪を長く伸ばしてタイトな革パンツを履くことをロックスターだと思っている人たちへの攻撃だ。だけど、おいおいそうじゃないだろ。それは自分自身を売り込むすごく簡単な方法ってだけだ。

インタビューアー:それではロックスターの条件とは?

トム・ヨーク:歌、アイデア、思想…手にするなんて思ってもみなかったような全て。また、聴衆と自分自身を結びつけることは本当に重要だ。ボウイのように、彼はそこに立ってこれらすべてのポーズをとっていた。そしてすべてが本当に…礼儀正しく賢くなされ…でもわかるだろ?彼はただ賢かっただけだ。もしあなたがあなた自身のカリカチュアになったら、そのときは諦める時だ。

カリカチュアとは、人物の性格や特徴を際立たせるために誇張や歪曲を施した人物画のこと。 滑稽や風刺の効果を狙って描かれるため、現在ではしばしば戯画、漫画、風刺画などと訳されまた同一視されるが、もともとは16世紀イタリアに出現したと考えられる技法・画風を指して使われた言葉である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/カリカチュア

インタビューアー:だからこそニューシングルとビデオの中でジム・モリソンはつらい時期を与えられてるんだね?

※このMVの中でジム・モリソンは、カカシの顔の部分にジム・モリソンの顔が印刷された紙を貼られた姿で登場する。

ここにvimeoに上げられていたミュージックビデオの埋め込み動画を貼っていましたが削除されました。

トサカのある鶏はロックスターか、ロックスターに憧れるロック小僧たちの風刺か。

トム・ヨーク:まあ、ジム・モリソンは頭の悪いヤリマン女だった。彼は見た目がすごく良かったし、たくさんの薬を服用して、女の子は彼を愛してたけど、彼の詩はただのクソだった。彼らが詩の本を持ち出した日、それはすべて終わった。それはアートじゃない。それはポップミュージックだ。

インタビューアー:そしてポップは死んでるんだよね?もしそれが嫌いならどうしてこんなことをするんだい?矛盾してるし、めちゃくちゃじゃないか?きみ

トム・ヨーク:ああ、これは良い職業なんだ。曲のコーラスで言っているように、天国に行ったらバンドを組みたいと思っている。人生でできる最高のことさ。

トム・ヨーク:まるで、子供たちがサーカスに参加して現実世界から逃れ、ワクワクしながら旅行をして、これらすべてのものを手に入れたいと思ったときのようなものだよ。 バンドにいるということは、その絶望的な試み、つまり、最終的に諦めて仕事を始める前の最後の瞬間だ。諦めきれないものを手放す前に別の人生を掴むための最後の試み。「バンドでいるということは、成長したくないということだ。俺たちはみんな小さな子供だ。ジュリアン・コープはただの狂った子供だよね?

ライブ動画

このライブでトム・ヨークは”maybe I could become Jim Morrison”(「ジム・モリソンになれるかもしれない」)と言った後 “fat, Ugly, Dead”(「肥満、醜い、死んでいる」)と叫んだ。

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