動画
歌詞&和訳
Soul destroyed with clever toys for little boys
魂は破壊される、小さな男の子のための巧妙な玩具で
It’s inevitable, inevitable, it’s a soul destroyed
それは避けられない、避けられない、それは魂の破壊なんだ
You feel it till you’re dry
退屈になるまで感じ
You feel it till you’ve had enough
うんざりするまで感じる
And you don’t understand
だが理解してない
No ripcord, no ripcord
リップコードはないってことを、リップコードはない
No ripcord, no ripcord
リップコードはないんだ、リップコードはない
Aeroplane, do I mean what I mean
飛行機、これが何を意味してるのかわかるか?
Oh it’s inevitable, inevitable, oh aeroplane
ああ、それは避けられない、避けられない、ああ飛行機
A thousand miles an hour
時速1000マイル
On politics and power
政治と権力の上で
That you don’t understand
お前たちには理解できないが
No ripcord, no ripcord
リップコードなし、リップコードなし
No, no, no ripcord, no ripcord
リップコードなしなしなし、リップコードはないんだ
La la la la
ララララ
The answer to your prayers
お前たちの祈りへの答え
We’ll drop you anywhere
俺たちはお前たちをどこにでも落としてやる
No ripcord, no ripcord
リップコードはないよ、リップコードはない
No ripcord, no, no, no ripcord yeah
リップコードはないんだ、リップコードはなしなしだ、ああ
和訳リンク
曲情報
「リップコード」は1993年に発売されたレディオヘッドのデビュースタジオ・アルバム『Pablo Honey』に収録された曲。
解釈
リップコードとはパラシュートを開くための紐のこと。
一見すると政治家や権力者によって死へと追い込まれる民衆を歌った曲に思えるが、1993年、スウェーデンで開催されたヨーテボリ・フェスティバルで、トム・ヨークはこの曲について、「これはレーベルと契約して、大金を持っていて、人生をどうすればいいのか全く分からないということだ」と語った。
その言葉を信じて解釈するなら以下のようになる。
Soul destroyed with clever toys for little boys
魂は破壊される、小さな男の子のための巧妙な玩具で
little boysはロックスターに憧れる、精神年齢がある時点で止まっているロック小僧たちのこと。トム・ヨークはインタビューで「バンドでいるということは、成長したくないということだ。 俺たちはみんな小さな子供だ」と発言している(Anyone Can Play Guitarの記事参照)。
clever toysはロックのこと。
A thousand miles an hour
時速1000マイル
On politics and power
政治と権力の上で
That you don’t understand
お前たちには理解できないが
この部分はレーベルと契約した後にバンドが直面する政治的な判断を要求される世界のことについて言っている。
You feel it till you’re dry
退屈になるまで感じ
You feel it till you’ve had enough
うんざりするまで感じる
飽きるのは崇拝するバンドやバンドの曲に対して。Creepのような曲に共感したCreepたちの行き着く先にはパラシュートの紐なんてない、どこにでも落としてやるぜ、と。人生をどうすればいいのか全く分からなくなってアンビバレントな精神状態になっていることを反映している歌詞なのかもしれない。