動画
曲情報
「ピラミッド・ソング」はイギリスのロックバンド、レディオヘッドが2001年5月30日にパーロフォンからリリースした5枚目のスタジオアルバム『アムニージアック』に収録された曲。プロデューサーはナイジェル・ゴドリッチ。
この曲はまた同アルバムのリードシングルとなった。『Kid A』ではシングルをリリースしなかったため、1998年の「ノー・サプライゼス」以来のシングルとなった。
この曲のMVは2002年のNMEアワードで最優秀ミュージック・ビデオ賞を受賞した。
サイレンのような音の引き波は、1928年に発明されたテルミンのような珍しい装置、ジョニー・グリーンウッドのオンド・マルトノによって生み出された。
インタビュー情報
Q:「ピラミッド・ソング」と「エヴリシング・イン・イッツ・ライト・プレイス」は似ているように感じますが?
Mojo、2001年6月号、2001年4月12日のインタビュー
トム:両方とも同じ週に書いたんだ。僕がピアノを買った週にね(笑)僕が弾いているコードには黒鍵がたくさん含まれている。自分ではすごく賢いことをしているように思うけど、実はとてもシンプルなんだ。「エヴリシング」だと自分のピアノ演奏をラップトップにプログラムしたんだけど、「ピラミッド」はそのままの方が良い音に聞こえた。「ピラミッド・ソング」は、チャーリー・ミンガスの「フリーダム」という曲に完全に夢中になっている時に作ったから、それを再現しようとしていただけなんだ、実際のところね。最初のバージョンの「ピラミッド」には、「フリーダム」にあるような拍手もすべて入っていた。残念ながら、僕らの拍手は本当に不快に聞こえたからすぐに消去したけど。
エド:「ピラミッド・ソング」は、たぶん僕らがレコーディングした中で最高の曲だよ。何が起こったかというと、トムとフィル…トムがボーカルとピアノを担当して、フィルは同時にドラムを演奏して録ったら、そのテイクが素晴らしかったんだ。その後ストリングスを追加して、ほぼ完成したよ。
コリン:この曲が生まれたきっかけは、僕たちがコペンハーゲンにいたときにトムが文化博物館に行ったことなんだ。そこでエジプトの冥界や墓のアート、つまり死者が川を渡るシーンを描いた展示を見たんだ。エジプト神話でその川が何と呼ばれているのかは知らないけど、彼はすごく感銘を受けて、それでピアノの前に座ってこの曲を書いた。それからDATに録音した素晴らしいバージョンがあったんだよ。そのバージョンは本当に美しくて、それを元に作業を進めたかったんだけど、DATだから直接使えなかった。それで次の1年をかけて曲を組み立て直したんだ。正確には6ヶ月かな。
サンダンス、2001年5月
DATとは、音声をA/D変換してデジタルで記録、D/A変換して再生するテープレコーダーまたはそのテープ、また特にその標準化された規格のことである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/DAT
エド:アルバムの中で一番強い曲だとみんな思っている。シングルを出す時は遊び半分ではやらない。アルバムが出ることを知らせるために、一番いい曲を最初にリリースするんだ。
プラネット・サウンド・チャンネル 4文字放送、2001年5月19日


