【曲解説】JENNIE – Starlight

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曲情報

「Starlight」(スターライト)は韓国出身の歌手、ラッパーのJENNIEの曲。この曲は3月7日にリリースされた初のソロフルアルバム『Ruby』に収録されている。

イントロとアウトロでナレーションを担当している男性は俳優のヨ・ジング。

歌詞の意味

この曲は外から見える“輝き”だけではなく、その裏にある孤独や葛藤までも含めて、自分という存在をもう一度深く見つめ直している心の旅を描いている。誰かから「光っている」と言われても、その間にある暗闇やミステリー、見えない時間の重さを抱えながら生きていることを静かに告白していて、光と影を同時に抱く本当の自分を認めようとする姿が強く浮かび上がっている。

星の光は遠くから見れば眩しいけれど、その間に広がる闇こそが星を際立たせているように、主人公もまた痛みや迷いを経て今の輝きに辿り着いている。その“夜”を思い出すというフレーズは、過去の苦しかった瞬間が彼女を形作っていることを示し、それを忘れずに抱えているからこそ、今の光が意味を持っている。

後半では、自分を曇らせる雑音や不安に飲まれそうになりながらも、それを乗り越えて自分自身に立ち返る強さが描かれている。母に誇らしく思われたい気持ち、弱さと向き合うために自分を叱咤する瞬間、音楽に救われる感覚——そうした等身大の感情がリアルに響いている。

そして最後には、自分の中の光が確かに存在していて、その光が夢へ向かう道をゆっくり照らしているという希望が生まれている。遠くに見えた星が少しずつ近づいているように、自分の可能性が開けていると感じられる余韻で締めくくられている。

全体を通して、光と闇の両方を抱えながら、自分の魂の場所を思い出し、もう一度輝き直そうとする内面的な成長の物語になっている。

JENNIE本人が語るこの曲の意味

この曲は Bibi Bourelly と一緒に作ったものでもあるの。私たちは重い話をしたり、長年の苦労について語り合ったわ。お互いの経験を共有しながら影響を受け合う、そんな絆があったのよ。だから私は、これまでの年月で何をしてきたかを少し話したんだけど、彼女はすぐに理解してくれた。

彼女は私の人生のモチベーターみたいな存在で、彼女が言うことはどれも「すごい、私もそう思う!」って思わせてくれるし、自分をより強くしてくれる力をくれるの。

この曲の中で「remember the night」って歌ってる部分があるんだけど、それは自分に向けて言ってて、「今の自分を覚えておくんじゃなくて、この曲を書いた夜を覚えていよう」っていう意味。つまり、あの日のひらめきやインスピレーションこそが私たちを特別な存在にしてくれるってこと。

ゼイン・ロウのインタビューより

808とは?

ローランド社が1980年から1983年にかけて製造したドラムマシン、ローランド・TR-808のこと。

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