動画
曲を解釈する上での手がかり
以下は、この曲と関係があると思われれる『Kid A』時代にRadiohead.comに掲載された「FAX MORE FEAR」の内容。改行と訳は当ブログで手を加えたもの。
WE’RE GOING ON A BEAR HUNT.
僕らはクマ狩りをするんだ。
We’re going hunting for bears.
僕らはクマを狩りに行くんだ。
La la la we’re not scared.
ラララ、怖くなんてないさ。
3.15 am driving back from a party in New York in a black stretch limousine.
午前3時15分、黒のストレッチリムジンでニューヨークのパーティーから戻る。
Up ahead we see a pool of black liquid and a bundle on 42nd Street, in the middle of the deserted road.
人通りのない4番街の道路の真ん中、前方には黒いプールになった液体と塊が見える。
As we came close we heard a woman screaming and crying.
近くまで行くと、女の泣き叫ぶ声が聞こえた。
A few passers-by had stopped to look.
数人の通行人が立ち止まって見ていた。
The black pool was a negro man’s blood pouring like a tap from a hole in the side of his head.
黒い液体は黒人の男の血で、側頭部に開いた穴から蛇口のように流れ出ていた。
The driver slowed up as we drove past and I think I saw the sprawled body spasm as the blood pumped out of the bullet hole.
僕らが通り過ぎる時、運転手はスピードを落とし、銃弾の穴から血が流れ出て、大の字に倒れた死体が痙攣するのを見た気がした。
We drove on in silence listening to the woman’s scream dying away in the distance.
僕らは女の悲鳴が遠くに消えていくのを聞きながら、無言で車を走らせた。
We called the NYPD on the mobile in the back of the limo and drove back to the hotel in silence.
僕らはリムジンの後部にある携帯電話でニューヨーク市警に通報し、無言のままホテルに戻った。
We’re going hunting for bears.
僕らはクマを狩りに行くんだ。
La la la.
ラララ。
We’re not scared.
怖くなんてないさ。
また以下は、radiohead.comに「not scared」というタイトルで掲載された文章。
theyll eat you if you misbehave
行儀が悪いと食べられるよ
they live on an island out to sea
やつらは沖合の島に住んでいる
they will chew you up
やつらは君を噛み砕き
and spit out your bones
骨を吐き出すだろう
we live on the beach
僕らはビーチに住んでいる
with all their rubbish
やつらが出すゴミと一緒に
and people
そして他の人間たちと
bears
クマ
giant bears
巨大なクマ
they will eat me and you
やつらは僕と君を食べるだろう
run back to the house before they catch us
やつらに捕まる前に家に逃げて
wee hee hee cant catch me
ウィー、ヒー、ヒー、僕は捕まらないぞ
were going on a bear hunt.
僕らはクマ狩りをするんだ。
和訳リンク
曲情報
「ハンティング・ベアーズ」はイギリスのロックバンド、レディオヘッドが2001年5月30日にパーロフォンからリリースした5枚目のスタジオアルバム『アムニージアック』に収録された曲。プロデューサーはナイジェル・ゴドリッチ。
インタビュー情報
Q:『Amnesiac』には「Hunting Bears」という曲があり、レディオヘッドのバンドロゴにも「ブリンキーベア」がある。どうしてクマに執着するの?
トム:えーっと、僕の記憶が正しければ、それは最初は遺伝子工学に対する深いパラノイアから始まったんだ。それから児童書からも。モンスターを生み出すと、ある朝、それを止めるためにできることは何もないという恐ろしい事実に気づくんだ。僕らはもう終わりだってね。
ブレンダー、2001年6月号/7月号