【和訳】Wham! – Last Christmas

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歌詞&和訳

[Intro]
(Happy Christmas)

(ハッピークリスマス)
Ah, ah-ah
Ooh-woah
Oh-oh

[Chorus]
Last Christmas, I gave you my heart

去年のクリスマス、僕は君に心を捧げた
But the very next day, you gave it away

でもその翌日、君はそれを手放した
This year, to save me from tears

今年は泣きたくないから
I’ll give it to someone special

特別な人に捧げることにするよ
Last Christmas, I gave you my heart

去年のクリスマス、僕は君に心を捧げた
But the very next day, you gave it away (You gave it away)

でもその翌日、君はそれを手放した
This year, to save me from tears

今年は泣きたくないから
I’ll give it to someone special (Special)

特別な人に捧げることにするよ

[Verse 1]
Once bitten and twice shy

一度痛い目を見てるから、二度目からは慎重になるよ
I keep my distance, but you still catch my eye

距離を置いてるけど、まだ君のことが気になってる
Tell me, baby, do you recognise me?

教えて、ベイベー、僕のこと覚えてる?
Well, it’s been a year, it doesn’t surprise me

まあ、1年も経ったから忘れてても驚かないけどね

“Happy Christmas,” I wrapped it up and sent it
「ハッピー・クリスマス」、プレゼントを送ったんだ
With a note saying, “I love you”, I meant it

「愛してる 」って書いたメモを添えてね、本気だったよ
Now I know what a fool I’ve been

なんて馬鹿なことをしたんだろう
But if you kissed me now, I know you’d fool me again

でも今キスされたら、また騙されてしまうだろうけど

[Chorus]
Last Christmas, I gave you my heart

去年のクリスマス、僕は君に心を捧げた
But the very next day, you gave it away (You gave it away)

でもその翌日、君はそれを手放した
This year, to save me from tears

今年は泣きたくないから
I’ll give it to someone special (Special)

特別な人に捧げることにするよ
Last Christmas, I gave you my heart

去年のクリスマス、僕は君に心を捧げた
But the very next day, you gave it away

でもその翌日、君はそれを手放した
This year, to save me from tears

今年は泣きたくないから
I’ll give it to someone special (Special, oh)

特別な人に捧げることにするよ
Oh, oh, baby

ああ、ああ、ベイベー

[Verse 2]
A crowded room, friends with tired eyes

にぎやかな部屋で、疲れた目をした友人たち
I’m hiding from you and your soul of ice

僕は君と君の氷の魂から身を隠している
My God, I thought you were someone to rely on

ああ、君は信頼できる人だと思っていたのに
Me? I guess I was a shoulder to cry on

僕は悩みを相談できる人ってだけだったんだね

A face on a lover with a fire in his heart
心に火を宿した恋人の顔
A man undercover, but you tore me apart

正体を隠していた男、でも君は僕を引き裂いたんだ
Ooh-ooh
Now I’ve found a real love, you’ll never fool me again

そして今、本物の愛がわかったから、君はもう僕を騙せないよ

[Chorus]
Last Christmas, I gave you my heart

去年のクリスマス、僕は君に心を捧げた
But the very next day, you gave it away (You gave it away)

でもその翌日、君はそれを手放した
This year, to save me from tears

今年は泣きたくないから
I’ll give it to someone special (Special)

特別な人に捧げることにするよ
Last Christmas, I gave you my heart

去年のクリスマス、僕は君に心を捧げた
But the very next day, you gave it away (You gave me away)

でもその翌日、君はそれを手放した
This year, to save me from tears

今年は泣きたくないから
I’ll give it to someone special (Special)

特別な人に捧げることにするよ

[Verse 3]
A face on a lover with a fire in his heart (I gave you my heart)

心に火を宿した恋人の顔 (僕は君に心を捧げたんだ)
A man undercover, but you tore him apart

正体を隠していた男、でも君は彼のことも引き裂いたんだ
Maybe next year

たぶん来年は
I’ll give it to someone, I’ll give it to someone special

別の誰か、特別な人に捧げるよ

[Bridge]
Special

特別な
Someone

誰か
Someone

誰か
I’ll give it to someone, I’ll give it to someone special

別の誰か、特別な人に捧げるよ
Who give me something in return

心を捧げれば、心を捧げ返してくれる人に
(I’ll give it to someone, I’ll give it to someone)

(別の誰か、特別な人に捧げるよ)
Hold my heart and watch it burn

僕の心を抱きしめて、燃え上がるのを見てくれる
I’ll give it to someone, I’ll give it to someone special

別の誰か、特別な人に捧げるよ
I thought you were here to stay

ここに居ると思っていたのに
How could you love me for a day?

どうして一夜限りの関係なんてことができたの?
I thought you were someone special

君は特別な人だと思っていたのに
I gave you my heart

僕は心を捧げたんだ
I’ll give it to someone, I’ll give it to someone

今度は別の誰か、別の誰かに捧げるよ

[Chorus]
Last Christmas, I gave you my heart

去年のクリスマス、僕は君に心を捧げた
You gave it away

君はそれを手放した
I’ll give it to someone, I’ll give it to someone

今度は別の誰か、別の誰かに捧げるよ

[Outro]
La-la…

曲情報

 「Last Christmas 」はイギリスのポップデュオ、ワム!の曲。ジョージ・マイケルによって書かれ、プロデュースされたこの曲は、1984年12月3日にリリースされた。この曲はオリジナルのリリース以来、テイラー・スウィフト、コールドプレイ、カイリー・ミノーグ、アリアナ・グランデ、ジミー・イート・ワールド、バックストリート・ボーイズなど多くのアーティストによってカバーされてきた。

 日本では60万枚以上を売り上げ、その国のトップ10には届かなかったベストセラーシングルとなった。

 2016年12月25日のクリスマスの日に、ジョージ・マイケルの予期せぬ死のニュースが世界を駆け巡り、この曲はついにチャート入りし、ビルボード・ホット100に初登場した。

 2021年1月に1位を獲得するまで、この曲はイギリスで最も売れたシングルでありながら、シングルチャートのトップに立ったことがなかった。

 「ラスト・クリスマス」は、1984年のオリジナルリリースから36年後の2021年1月3日、全英シングルチャートで初の1位を獲得した。これにより、この曲はシングルが初リリースされてから全英シングル チャートのトップに立つまでに要した最長期間の記録を破った。

 ケイト・ブッシュの「Running Up That Hill (A Deal With God)」が、リリースから37年後の2022年6月に首位に上り詰め、この記録を破った。

 この曲のメロディーは、バリー・マニロウの1978年のヒット・シングル「Can’t Smile Without You」や1983年のクール&ザ・ギャングの「Joanna」に似ている。「Can’t Smile Without You」の出版社はマイケルを相手取って訴訟を起こしたが、「ラスト・クリスマス」のエンジニア、クリス・ポーターによると、マイケルのチームが似たメロディーを持つ曲が多いことを示したため、裁判で却下されたという。

解釈

Loverは誰のことを指しているの?

A face on a lover with a fire in his heart
A man undercover, but you tore me apart

Now I’ve found a real love, you’ll never fool me again

 lover+his heartやman undercover、youが登場人物の中の誰のことを指していて、何を意味しているのか。正確に解釈しようとしても、複数のパターンがありえて迷宮に入り込んでしまった。

登場人物全員男?ゲイの恋愛ソング?

 この部分に関して海外のサイトをひたすら読み漁ってみたが、みんな言ってることがバラバラで、基本的な読解力がない意見も多かった。しかし、その中でも関心した素晴らしい解釈が登場人物全員男説である。勝手に異性恋愛だと思って「あなた」は女だと思いこんでいたが、どこにもsheやherなんて単語はない。そして、作詞を手掛けたワム!のボーカル、ジョージ・マイケルはご存知の通りゲイである。

 この歌詞に出てくるloverが誰なのか、海外の人の興味深い考察に自分の補足もつけてわかりやすくまとめたのが以下である。

  1. 主人公(語り手)説。主人公はこれまでの歌詞の中で強い愛を示していたが、ここでは「心に火を燃やす恋人」と自分を表現して、情熱を示している。主人公は君の邪魔をしないように、秘密を保持しようとしたのに、君に引き裂かれた。そして今本物の愛がわかったから、もう君に騙されることなんてないよ、ということ。
  2. 去年クリスマスを過ごしたXが翌日に会った人物であるY説。主人公は目立たないよう努める情熱的な男であるYを人混みの中で隠れて見ていて、そのYに対して「君は僕を引き裂いた」と言っている。だが主人公は、Xの恋愛感情が長続きせず、やがてYをも「引き裂く」ことになるとわかっているので、「君はもう僕を馬鹿にする(からかう)ことはできない」とYに言っている。
  3. 去年クリスマスを過ごしたX説。そしてXは男説。心に火を灯したかつての恋人の顔は、主人公にも火をつけることができたが、それは主人公がXをsoul of ice(=翌日に別の人のところに行くようなXの人間性を表すメタファー)な人物だとまだ気づいていなかったためである。この解釈で行くと、a fire in his heartsoul of iceが対になっていることがわかる。2行目のman undercoverの部分は、初めはプラトニックな関係を築いていた2人だが、情熱的で誠実そうに見えるXが同性愛のロマンスに興味を持っていて、クリスマスの日に主人公はXに求められて体を捧げたことを指しているか、もしくはXが去年のクリスマスの翌日に、主人公に見つからないように他の人(おそらく女)のところへ行き、それが主人公にバレたことを指しているのか。この解釈の優れている点は、歌詞全体を通して、youがXだけを指す言葉として使われるので文脈が非常に綺麗に整うということである。

和訳リンク Last Christmas集