【和訳】Blur – There’s No Other Way

動画

歌詞&和訳

You’re taking the fun out of everything
あなたはすべての楽しみを奪っている
You’re making me run, when I don’t wanna think

私が考えたくないときに、あなたは私に行動を強いる
You’re taking the fun out of everything

あなたはすべての楽しみを奪っている
I don’t wanna think at all

ちっとも考えたくない

There’s no other way
他に方法はないんだ
There’s no other way

他に方法はない
All that you can do is watch them play

彼らが役割を演じるのを見守るしかできない

You’re taking the fun out of everything
あなたはすべての楽しみを奪っている
You’re making it clear, when I don’t wanna think

私が望まないときに、あなたは明確にそれをしてくる
You’re taking me up, when I don’t wanna go up anymore

私がもう登りたくないときに、より高いレベルに引き上げる
I’m just watching it all

私はただ見てることしかできない

There’s no other way
他に方法はないんだ
There’s no other way

他に方法はない
All that you can do is watch them play

彼らが役割を演じるのを見守るしかできない

There’s no other way
他に方法はないんだ
There’s no other way

他に方法はない
All that you can do is watch them play

彼らが役割を演じるのを見守るしかできない

I’ll watch you play
私はあなたが役割を演じるのを見る
I’ll watch you play

私はあなたが役割を演じるのを見る

曲情報

 「ゼアズ・ノー・アザー・ウェイ」は1991年にリリースされたブラーの2枚目のシングルで、デビューアルバム『Leisure』に収録されている曲。

解釈

 MVの冒頭に映る2人の女の子が同じ服に同じ髪型なのは、少女らしくという役割を親に演じさせられているからかもしれない。

You’re taking the fun out of everything
あなたはすべての楽しみを奪っている
You’re making me run, when I don’t wanna think
私が考えたくないときに、あなたは私に行動を強いる

 主語を「私」にしたのはデーモンの個人的な経験というより、一般的な家庭の問題をテーマにしている曲であるため。

 「あなた」は親のこと。

There’s no other way
他に方法はないんだ
All that you can do is watch them play
彼らが役割を演じるのを見守るしかできない

 そして繰り返されるサビ。

 ”them”(彼ら)が指すのは父親と母親のこと。

 Verseでは”you”が親で”I”が子(デーモンのような立場にいる人)だったのに対し、サビでは”them”が親になり、”you”が一般的にこのような状況下に置かれている全ての子供を指している。

 この歌詞からわかることは父親は父親らしく威厳のある父の役割を演じようとし、母親は母親らしく良き母の役割を演じようとしているということ。

 だが子どもたちにとってはそういうことが息苦しい。何をするにも楽しみを奪われてしまう。食事も自分の好きな時間に好きなもの自由に食べさせて欲しい。食事は次から次へと出てくるが、まだ食べたいのに、まだ皿に残っている料理を下げられてしまう。これも彼らの時間のルールを押し付けられていることを示している。母親が良き母を演じたいがために巨大なサプライズデザートを用意し、自分の都合で料理を下げ、料理を出す。もし抗えば怒らせて面倒なことになるだろう。母親のプレイを見守るしかない。他に方法はない。やりたいようにやらせて従うしかない。本来だったら楽しいはずの食事も楽しみを奪われている。

You’re taking the fun out of everything
あなたはすべての楽しみを奪っている
You’re making it clear, when I don’t wanna think

私が望まないときに、あなたは明確にそれをしてくる

 次に父親だが、MVでは父親が階下に降りてきて入り口で一旦立ち止まる。そして子どもたちみんなが自分の方を振り向くのを待ってから、笑顔を浮かべて部屋に入るというシーンがある。これは父親が部屋に来たら全員が父親の方を振り向いて敬意を示さなきゃいけないというルールがあるから。王様が部屋に入る前に兵士たちが敬礼するのと同じようなもの。父親が尊敬される父親でありたいがために、その役割を演じたいがために子どもたちにとっては窮屈なルールを設けている。しかし、しょうがない諦めるしかない。何も言わずに彼らのプレイを見守るしかない。