【和訳】Hank Williams jr – All My Rowdy Friends (Have Settled Down)

動画

 CD音源

 TV番組出演時の生歌。

歌詞&和訳

All my rowdy friends have settled down
俺の悪友はみんな落ち着いてしまった
And they seem to be more into laid back songs

それに落ち着いた曲を好むようになったようだ
Nobody wants to get drunk and get loud everybody just wants to go back home

誰も飲んで馬鹿騒ぎしたがらなくなったし、まっすぐ家に帰りたがるのさ
I myself have seen my wilder days and I have seen my name at the top of the page

俺自身、自分が荒れてた頃を見てきたし、自分の名前が新聞の一面を飾ったのも見た
But I need to find a friend just to run around

だが、今でも遊び回ってる友達を見つける必要があるが
But nobody wants to get high on the town

誰も街でハイになろうとしたがらないんだ
And all my rowdy friends have settled down

俺の悪友はみんな落ち着いてしまった

And I think I know what my father meant when he sang about the “Lost Highway”
そして親父が「ロスト・ハイウェイ」で歌っていたことの意味がわかるようになった
And old George Jones I’m glad to see he’s finally getting straight

ジョージ・ジョーンズの爺さんがついに真人間になったのを見て嬉しいよ
And Waylon’s staying home and loving Jessi more these days

ウェイロンはこの頃、家に居着いて以前にも増してジェシーを愛してる
And nobody wants to get drunk and get loud

誰も飲んで馬鹿騒ぎしたがらなくなったのさ
And all my rowdy friends have settled down

俺の悪友はみんな落ち着いてしまった

And the hangovers hurt more than they used to
二日酔いが以前よりきつくなったし
And cornbread and ice tea took the place of pills and ninety proof

トウモロコシパンとアイスティーが薬と90度の酒に取って代わった
And it seems like none of us do things quite like we used to do

俺たちが昔やってたことを今でもやってるやつはちっともいなくなってしまったようだな
And nobody wants to get high on the town

誰も街でハイになろうとしたがらないんだ
And all my rowdy friends have settled down

俺の悪友はみんな落ち着いてしまった

Yeah I think I know what my father meant when he sang about the “Lost Highway”
ああ、親父が「ロスト・ハイウェイ」で歌っていたことの意味がわかるようになった
And Johnny Cash don’t act like he did back in ’68

ジョニー・キャッシュは68年していたような振る舞いはしなくなったし
And Kris he is a movie star and he’s moved off to L.A.

映画スターのクリスはL.A.に去ってしまった
And nobody wants to get drunk and get loud

誰も飲んで馬鹿騒ぎしたがらなくなったのさ
And all my rowdy friends have settled down

俺の悪友はみんな落ち着いてしまった
Yeah me and my rowdy friends done rowdied on down

ああ、俺と悪友は馬鹿をやってたのさ

曲情報

 「オール・マイ・ラウディ・フレンズ (ハブ・セトル・ダウン)」はハンク・ウィリアムズ・ジュニアが1981年にリリースしたアルバム『The Pressure Is On』に収録され、同アルバムからの初のシングルとしてリリースされた曲である。

解釈

ロスト・ハイウェイで歌っていたことって?

And I think I know what my father meant when he sang about the “Lost Highway”
そして親父が「ロスト・ハイウェイ」で歌っていたことの意味がわかるようになった

 ▼ロスト・ハイウェイの歌詞の意味はこちらの記事で紹介しています。

登場人物は誰のこと?

 ウェイロンは有名なカントリー歌手のWaylon Jennings(ウェイロン・ジェニングス)のこと。Johnny Cash(ジョニー・キャッシュ)は一般知名度も抜群のカントリー界のビッグネーム。ムービースターのクリスはKris Kristofferson(クリス・クリストファーソン)のこと。彼はカントリー界の重鎮で、歌詞にもあるように映画界にも進出し、ゴールデングローブ賞主演男優賞を獲得して俳優としても成功した。George Jones(ジョージ・ジョーンズ)はカントリー界のロールスロイスとも呼ばれるミュージシャン。

 すべてカントリー・ミュージシャンの友人である。

1968年にジョニー・キャッシュがやっていたことって?

And Johnny Cash don’t act like he did back in ’68
ジョニー・キャッシュは68年していたような振る舞いはしなくなったし

 1968年、ジョニー・キャッシュは反抗的で物議を醸す行動で知られていた。音楽業界で名声と影響力の頂点にいた彼は、薬物中毒や波乱に満ちた私生活など、個人的な問題にも悩まされていた。この時期のキャッシュの行動は、権威への反抗、社会問題に対する率直な意見、社会規範に対する反抗的な態度に特徴づけられることが多かった。

 1968年のジョニー・キャッシュの行動を象徴する出来事は、フォルサム刑務所での演奏中にカメラに向かって中指を立てた有名な事件である。コンサートの写真に収められたこの行為は、キャッシュの反抗と非順応性の象徴となった。これは、音楽と公的な人格の両方において、慣習に挑戦し限界を押し広げようとする彼の意欲を示すものだった。

 1968年のキャッシュの行動のもう1つの側面は、社会運動や社会擁護活動への関与だった。彼は有名なミュージシャンとしての立場を利用して、刑務所改革、ネイティブ・アメリカンの権利、ベトナム戦争などの問題に反対する声を上げた。この時期のキャッシュの曲には、社会正義や政情不安に対する懸念が反映されていることが多く、1960年代後半のカウンター・カルチャー運動が彼をより著名な人物にした。

 全体的に、1968年のジョニー・キャッシュの行動は、反抗、活動主義、個人的な葛藤が組み合わさったものだった。この時期の彼の行動により、彼は音楽と社会の両方において複雑で影響力のある人物という評判を確立した。

カバー

 エリオット・スミスがライブでカバーしている。