動画
歌詞&和訳
[Verse 1]
In the next world war
次の世界大戦時に
In a jackknifed juggernaut
折れ曲がった大型トラックの中で
I am born again
俺は蘇る
In the neon sign
ネオンサインが
Scrolling up and down
上下にスクロールする中で
I am born again
俺は生まれ変わる
[Chorus]
In an interstellar burst
星間爆発の中
I’m back to save the universe
宇宙を救うために再来する
[Verse 2]
In a deep, deep sleep
深い、深い眠りの中
Of the innocent
純潔な眠りの中
I am born again
俺は蘇る
In a fast German car
高い走行性能を持つドイツ車の中で
I’m amazed that I survived
俺は生きていたんだ
An airbag saved my life
エアバッグが俺の命を救った
[Chorus]
In an interstellar burst
星間爆発の中
I’m back to save the universe
宇宙を救うために再来する
[Chorus]
In an interstellar burst
星間爆発の中
I’m back to save the universe
宇宙を救うために再来する
In an interstellar burst
星間爆発の中
I’m back to save the universe
宇宙を救うために再来する
和訳リンク
曲情報
「エアバッグ」は1997年にリリースされたイギリスのロックバンド、レディオヘッドの3枚目のスタジオアルバム『OKコンピューター』に収録された曲。
「エアバッグが俺の命を救った」は、トムの自宅に届いたAA(「自動車協会」、英国の自動車路上回収会社)の雑誌で読んだ見出しだった。しかし、このタイトルは、Indeepの1983年のディスコヒット曲「Last Night a DJ Saved My Life」への皮肉なトリビュートでもある。
トムによれば、この曲自体は、もう少しで重大な事故になっていたと気づいたときに感じる感情と、その後の感情の高ぶりを歌ったものだという。これは、トムが若い頃にガールフレンドと自動車事故に巻き込まれた際の、トムの自動車に対する感情(「Stupid Car」、「Killer Car」…)にインスパイアされたものだという。
インタビュー情報
「エアバッグ」
元々のタイトルは「Last Night an Airbag Saved my Life」で、Indeepの1983年のディスコヒット曲「Last Night a DJ Saved My Life」への典型的な冗談っぽいトリビュートで、このアルバムは陰鬱で閉所恐怖症的な始まりになっているね。
コリン:『The Bends』の「Planet Telex」のようなものにしたかったんだ。アルバムの他の部分とはまったく似ていないスタートだ。かなりダンスミュージック的だったんだ。フィルが「drum ‘n’ bass nights」に参加していたからだ。
フィル:言っただろ、これはラインダンス・イブニングだと思っているって!実はこれにインスピレーションを与えたのはDJ Shadowだった。彼のビートの刻み方は素晴らしいね。最終的な完成形は、僕たちが目指していたものとはまったく違うけど、でもたぶんそれで良かったんだ
エド:これは、重大な事故に遭わなかったときに感じる、素晴らしくポジティブな感情についての曲だね。誰かを恋しく思って、どれほど近くにいたかに気づき、車を止めて、この信じられないほどの高揚感をただ感じたときのことだよ。そこには何か喜びがある – 人生が突然貴重なものに思えるというような。
主な歌詞:「折れ曲がった大型トラックの中で、俺は生まれ変わる。」
トム:「エアバッグは自然に作動する」と研究者たちは主張している。僕はこれをクールな見解だと思ってる、そう思わない?メルセデスで運転してみてくれよ。
コリン:それらは実際に非常に危険なものだよ。エアバッグが人を殺す可能性もある。
エド:エアバッグについて君に何が分かる?君は運転もできないのに!
メロディーメーカー、1997年5月31日
「大衆の認識の多くは錯覚を中心に回っている。それがエアバッグ、つまり安全性の錯覚についてのものだ。実際には、エアバッグは機能しないし、ランダムに作動する。」他にも「君のメルセデスを運転するときに、そのことを考えてみてくれ」と暗いジョークを飛ばしている。
Unknown
トム:飛行機が体に与える影響にはうんざりしているんだ。脳が縮むと確信しているよ(笑)
Q:でも、バスなら生き残れる?
トム:でも、揺れるたびに、棺桶の中で眠っているような気分になるんだ。昨夜は眠っていて崖から落ちても目を覚まさないような光景を思い浮かべていたよ。
Q:『OK Computer』の「Airbag」はそんな感覚を歌っているの?
トム:うーん、「Airbag」は、道路に出るときはいつでも殺されるかもしれないという考えについての曲なんだ。どの時代にもクレイジーな特異性や、クレイジーな二重思考がある。僕らの時代にとってそれは車だと思う。いつもそのことばかりにこだわっていると、もうやめてって言われるけど、車に乗るたびに、もう二度と外に出られないかもしれないと自分に言い聞かせているんだ。もしくは降りられても二度と歩けないかもしれないって。
Q:それはとても、あー、鋭い危機意識だね。
トム:心配性から来るものだと思う。でも「Airbag」は、僕や僕らの多くが育ってきた環境では、自分の死について考える時間が与えられないということも描いているんだ。実際、人がすることはすべて、その恐怖を不死というアイデアで相殺しようとすることから生じている。特に僕がやっていることはそうだ。もしあなたがポップスターなら、あなたがやろうとしていることは不死を求めることだ。少なくともお決まりのフレーズはそうなる。でも、あなたは常に交通事故で命を落とす危険にさらされている。(ニヤッ)素晴らしいね!
Qマガジン1997年10月号
解釈
jackknifed juggernautとは?
日本版CD付属の和訳ではjackknifed juggernautを「予期せぬ大災害」と訳しているが、これは「折れ曲がった大型トラック」のこと。jackknifedはアメリカ英語では使われないが、イギリスでは事故の際に普通に使われる単語である。
ケンブリッジ英英辞典のjuggernautの項目
定義は「とても大きな、重いトラック」。
juggernautの方は、イギリスで使われる俗語。
ちなみにトラックとトレーラーの違いは、トレーラーが連結された荷物を積める部分に自走する機構を持っていないのに対し、トラックは1つのまとまりとして自走する機構を持っているという違いがある。
I am born againはどういう意味?
この曲は事故に遭ったが、エアバッグのおかげで大事には至らなかったという歌詞だが、一方でborn againと命を一度失ったかのような表現が使われている。
これはインタビューでもトムが語っているように不死についての言及である。ポップスターとして不死の自分というテーマを追求することは自然なことだとトムは言う。このフレーズはこの曲に続く、「パラノイド・アンドロイド」の妄想症とも上手く繋がり、「ラッキー」にあるCause I’m your superhero「だって俺は君のスーパーヒーローだから」という歌詞とも共鳴している。