【和訳】Radiohead – Morning Bell

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歌詞&和訳

The morning bell
朝の鐘
The morning bell

朝の鐘
Light another candle and

別のキャンドルに火をつけて

Release me
解放してくれ
Release me

解放してくれ

You can keep the furniture
家具は君が持ってていい
A bump on the head

頭のたんこぶ
Howling down the chimney

煙突を伝って聞こえてくるわめき声

Release me
解放してくれ
Release me
解放してくれ
Please

お願いだ
Release me

解放してくれ
Release me

解放してくれ

Where’d you park the car?
車はどこに停めたの?
Where’d you park the car?

車はどこに停めたの?
Clothes are on the lawn with the
Furniture

服は家具と一緒に芝生の上にあるよ

Now I might as well

やれやれ
I might as well

しょうがない
Sleepy jack the fire drill

眠そうなジャック、消防訓練
Round and round and round and round and round and round and round
And round

ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる

Cut the kids in half
子どもたちを半分に切って
Cut the kids in half

子どもたちを半分に切って
Cut the kids in half

子どもたちを半分に切って

The lights are on but nobody’s home
明かりはついてるけど家には誰もいない
Everybody wants to be a friend

誰もが友達になりたいと思っている
The lights are on but nobody’s home

明かりはついてるけど家には誰もいない
Nobody wants to be a slave

誰も奴隷になんてなりたくない
Walkin’, walkin’, walkin’, walkin’

歩いて、歩いて、歩いて、歩いて
Walkin’, walkin’, walkin’, walkin’

歩いて、歩いて、歩いて、歩いて
Walkin’, walkin’, walkin’, walkin’

歩いて、歩いて、歩いて、歩いて
Walkin’, walkin’, walkin’, walkin’

歩いて、歩いて、歩いて、歩いて

和訳リンク

曲情報

 「モーニング・ベル」はイギリスのロックバンド、レディオヘッドが2000年10月2日にパーロフォンからリリースした4枚目のスタジオアルバム『Kid A』に収録された曲。プロデューサーはナイジェル・ゴドリッチ。

インタビュー情報

Q:『Morning Bell』は別れや離婚についての曲ですか?

トム:そうじゃない、違う。あれは実際かなり奇妙なものだ。『OK Computer』ができた時、この家、この空き家を買ったんだけど、そこには幽霊がいたんだ。

Q:どんな幽霊ですか?

トム:まあ、とてもフレンドリーだけど、幽霊だよ。

Q:どうしてそこにいることがわかったんですか?

トム:ただわかった。口には出さなかったけど、わかっていたんだ。それで僕は曲とか作りかけのものをミニディスクに全部突っ込んだ。その後、落雷があって、データがすべて消えてしまった。すごく腹が立ったよ。本当に良いものが入っていたからね。でも、当時の家はみんなこんな感じだったから何とも思わなかった。それから忘れて、半年経った後、日本かどこかから帰る飛行機の中で、まったく眠れなかったんだ。もう何年もちゃんと寝てなかった。で、横になったときに突然、すべて忘れてしまっていたミニディスクの中の「Morning Bell」が、僕が書いたとおりに、すべての言葉とすべてを伴って、僕のもとに戻ってきたんだ。別れのことを歌っているように聞こえるかもしれないけど、実際はそうじゃないよ。この家にいることについての歌なんだ。だからそんな感じで、物事は僕にとってそれほど直接的なものじゃないんだ、あいにくね。

MTV、2000年10月

解釈

 正式な歌詞が明らかにされていないためアウトロの歌詞に諸説あり。

ライブバージョンの歌詞

 以下はトムがライブで歌った2つのスタジオバージョンとは違う歌詞。

I wanted to tell you but you never listen
僕は君に言いたかったのに、君は決して聞いてくれなかった

I keep walking

僕は歩き続ける
and I wanted to tell you but you never listen

そして、僕は君に言いたかったのに、君は決して聞いてくれなかった
and I keep walkin’, walkin’, walkin’…

そして僕は歩き続ける、歩いて、歩いて…

the lights are on but nobody’s home
明かりはついてるのに家には誰もいない
and everyone wants to be your friend

そして誰もが君の友達になりたがる
and nobody wants to be afraid

そして誰も恐れたくない
and everyone wants to be your friend

そして誰もが君の友達になりたがる
I keep walking, walking, walking

僕は歩き続ける、歩いて、歩いて

モーニング・ベルは離婚の曲?

 トムは上記のインタビューの中で離婚の歌であることを否定しているが、離婚の歌であると解釈すると以下に挙げたような歌詞の意味が取りやすい。

You can keep the furniture
家具は君が持ってていい

 離婚して引っ越すから。

A bump on the head
頭のたんこぶ

 喧嘩して暴力を振るったから。

Howling down the chimney
煙突を伝って聞こえてくるわめき声

 大声で怒鳴り合いの喧嘩をしてるから。

Where’d you park the car?
車はどこに停めたの?

 車で出ていくから。

Clothes are on the lawn with the
Furniture

服は家具と一緒に芝生の上にあるよ

 怒って相手の持ち物を家の外に出したから。

Cut the kids in half
子どもたちを半分に切って

 子どもたちの親権をどちらが獲得するかという問題。


 また、ライブバージョンの以下の歌詞も、離婚説なら簡単に理解できる。

I wanted to tell you but you never listen
僕は君に言いたかったのに、君は決して聞いてくれなかった

モーニング・ベルは幽霊が起こす超常現象?

The morning bell
朝の鐘

 どこからともなく聞こえてくる朝の鐘。不気味な雰囲気。

Release me
解放してくれ

 地縛霊の台詞。

Howling down the chimney
煙突を伝って聞こえてくるわめき声

 ラップ現象。

Where’d you park the car?
車はどこに停めたの?

 停めてあったはずの車がなくなる。人里離れた屋敷で移動手段を失うというホラー映画の序盤のような展開を匂わせるような歌詞。

Clothes are on the lawn with the
Furniture

服は家具と一緒に芝生の上にあるよ

 幽霊のしわざにより、置いてあったものが勝手に別の場所に移動してしまっている。

ライブ動画

 NHKでも放送された伝説のパリライブの1曲目。冒頭はフランス語で「こんばんは (Bonsoir!)」と言った後、英語で「準備はいい?」と言っている。